ペンプロッタの描画速度調整やペンアップダウンのwait時間調整などでそれなりに使えるようになりました。Gコード出力方法などを備忘録としてまとめておきます。
ペンの動きを見ていると文字の筆順が面白いというか期待と結構違う。KST32Bは元々プロッタ用ではないのでペンの移動に無駄な動きが多い。これはInkscapeでの図形の描画にも言えて、図を描画するとペンがあっちへ行ったり戻ったりしている。移動を最小化するような最適化ができそう。動画を撮ったので近々公開します。
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フリーのドロウイングソフトInkscapeからGコードを出力する方法について備忘録として記録。Inkscapeでの日本語のKST32Bへの変換方法はこちら参照。
- Inkscape https://inkscape.org/ja/
Gコード出力には、Inkscapeの拡張機能(プラグイン) J-Tech-Photonics-Laser-Tool を利用する。インストール・セットアップ方法は後述。
1. J-Tech-Photonics-Laser-Tool を起動する
エクステンションメニューからGenerate Laser Gcode > J-Tech-Photonics-Laser-Tool を起動する。
なお、Inkscapeで描画したオブジェクトのうち、パス(ストローク)に変換済みのもののみGコード出力対象となるので、変換前のオブジェクトを残しておいて大丈夫。
2. ダイアログのタブを順に設定
一つ目のタブはペンの移動速度と描画速度、Gコード出力ファイル名などを指定。色々試した結果、移動速度3,000、描画速度2,500位が速度とキレイさの妥協点。キレイに描きたいときはもっとゆっくりにすればよい。
2つ目のタブでペンアップ(penup)、ペンダウン(pendown 20)の疑似命令を指定。この疑似命令はGコード出力後に変換する(後述)。これは、ペンアップ/ダウン後に少し待ち時間を設けないとペンが上げ下げ完了する前に次の移動が始まってしまい、描画の最初と最後がキレイにならないため。
3つ目のタブでは、描画終了時に原点に戻るところにチェックを入れる。
4つ目のタブは、用紙の原点と用紙サイズを指定。
全て設定したら、「適用」でGコードが出力される。
3. Gコードを変換
ペンアップ、ダウンの疑似命令をGコードに変換する。変換スクリプトを書いて下記のような変換を行った。ペンアップダウン命令後の待ち時間は0.1(秒)程度。0.2でもキレイさはそれほど変わらなかった。
テキストエディタでも変換できるが、毎回行うのは面倒なのでPythonで書いたスクリプトにドラッグ&ドロップで変換。
4. Gコードをペンプロッタに送り込む
フリーの Universal Gcode Sender を使って上記で変換したGコードを確認し、プロッタに送り込む。
- Universal Gcode Sender https://winder.github.io/ugs_website/
Gコードを開くとペンの移動・描画パスが表示されるので確認できる。
ペンプロッタと接続(接続しているポート番号を確認要)し、送出するとプロッタが動き出す。ペンのマニュアル移動や原点指定などができる。
J-Tech-Photonics-Laser-Toolインストール方法
これが正しい方法か分かりませんが、以下でできた。
1. InkscapeにJ-Tech-Photonics-Laser-Toolをインストール
(1) 以下の「code▽」からzipをダウンロード
(2) zipを展開し、Inkscapeフォルダにプラグインをコピー
展開フォルダ内のlaser.inx, laser.py を Inkscapeインストールフォルダの
extensionsフォルダ(下記)にコピーする。
展開フォルダ内のlaser.inx, laser.py を Inkscapeインストールフォルダの
extensionsフォルダ(下記)にコピーする。
C:\Program Files\Inkscape\share\inkscape\extensions
2. 上記を利用するには svg-to-gcodeパッケージが必要なので、Inkscapeのpython環境に svg-to-gcodeをインストール
(1) まずpython環境にpipをインストールするためのツール(下記)をダウンロード
(2) Inkscapeのpython環境にpipをインストール
コマンドプロンプト(管理者として実行)で実行
コマンドプロンプト(管理者として実行)で実行
C:\Program Files\Inkscape\bin\python.exe get-pip.py … 上記でダウンロードしたget-pip.pyを指定
(3) pipでsvg-to-gcodeパッケージをインストール
コマンドプロンプト(管理者として実行)で実行
コマンドプロンプト(管理者として実行)で実行
C:\Program Files\Inkscape\bin\python.exe -m pip install svg-to-gcode
以上
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