2023年4月29日土曜日

中華な半田ごてがダメダメだった

今使っているgootの30Wの半田ごてが時々熱量が足りないと感じることがあったので、アマゾンで売られていた80Wの温調付き半田ごてを買ってみたらダメダメだった話しです。安さに釣られてしばらく前に買って放置してあったのですが、ニキシー管時計の半田付けに使ってみようと試してみました。

アマゾンのページには80Wと書いてあります。電圧は書かれていないので当然100Vだと思った。



届いたパッケージがこれ。


パッケージを開けると220V,110Vとなっています。また、FOR INDUSTRIAL USE ONLY の文字がある。電圧切り替え回路などはないと思うので、220Vのときに80Wのようです。以前、グルーガンを買ったとき も50Wと書かれていたが240Vのときだった。懲りないな、自分。単純計算で220Vで80Wなら100Vだと36W程度? 今持っているものとあまり変わらない。

表には FOR INDUSTRIAL USE ONLY と書かれているが、裏面にはDIY用、日常家庭用となっていてテキトウです。


アマゾンのページの写真を拡大すると 110-220V となっていたが気付かなかった。写真以外には電圧の掲載はない。


上の写真は360℃の設定ができるようだし、下のグラフは220℃の設定もできるようだが、実際に使ってみたら50℃単位しか変更できなかった。精度はあるか分からないが10℃単位で変更できるのかと思って購入した。200℃から50℃刻みで450℃までしか設定できない。


取説では温度調節単位は50℃になっているので、仕様と動作は合っている模様。でも写真やグラフは嘘っぱち。


極め付きは使用電圧範囲が110-220Vなのに、コンセントプラグは定格125Vまでのモノが付いていた。いいのか?


電源を入れた様子。取説や写真はLCD表示になっているが7セグLEDのようだ。また、℃の表示もアマゾンの写真と違う。実物は℃の下に華氏を表すFが薄っすら見えている。華氏表示に変更できるのかと色々試したができなかった。正しい温度なのか、放射温度計で測ろうとしたが、こて先は光沢があって反射しているので測れなかった。


実際に350℃でピンヘッダを半田付けしてみたが、熱量が少ない感じ。400℃にしてもあまり変わらなかった。一応半田付けはできるが今まで持っていた温調できないものの方が使いやすい。設定温度に意味はあるのか? 単に表示だけ?

一番の問題はスイッチの動作が安定しないこと。右手親指で触っている三角形の部分がスイッチで、ON/OFF時にカチカチと押した感触がある。しかし、ONにしていても三角形の端に触れるとOFFになってしまう。写真はOFFになってしまった様子。半田ごてを握っていてスイッチに触れることはなさそうだが不安定なのは困る。


ということで、安物はそれなりの理由があるということでした。今回購入したもの以外にも同じような価格帯で沢山でているが、おそらく似たり寄ったりだと思う。評価も当てにならない。2~3倍の値段だが太洋電機産業(goot)とか白光(HAKKO) をお勧めします。

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