2020年9月6日日曜日

オンボード電源を試してみる

これまで5Vの電源が必要な場合、20mA程度迄ならコンデンサを使ったトランスレス電源を使い、それ以上はACアダプタやUSB給電を使ってきました。外付けのACアダプタは必要な時に見つからなくなることもあったので、ケース内にACアダプタを内蔵したこともありました。ただ、そうするとスペースをとってしまいます。

最近、ArduinoやESP32を使うことも増えてきたので、オンボード用の電源を購入してみました。ACアダプタより省スペースです。5Vと3.3Vを5個ずつ、US$1.45/個でしたが別途送料がかかって合計US$21.62でした。1個あたり230円程です。ACアダプタより安い。その分、ACプラグなどは必要になりますが。


型番はHLK-PM01、入力は100~240V、出力は5V 0.6Aで3Wです。

裏側です。100V側の2本のピンが近くて(ピン中心で5mm位)ちょっと心配ですが注意して工作すれば大丈夫でしょう。5V側はピン中心間隔が15.2mm位でした。それぞれはユニバーサル基板に刺さるピン間隔ですが、100Vと5V側のピン中心間隔が29.2mmなので残念ながらユニバーサル基板に刺さりません。ちょっと穴を大きくすれば刺さりそうですが。

評価のためにAC100Vを繋いでみます。テスト用に100Vプラグをミノムシクリップにしてある治具(ヒューズ入り)があるのでそれで挟んでみますが、ピン間が近いのでビニールテープで絶縁しました。

負荷電流を0.1A~1Aまで変化させて電圧の変化をみました。電流、電圧共に電子負荷のディスプレイに表示されているものです。無負荷で5.04V、0.2Aで5.03~5.04Vを行ったり来たり、0.5Aで5.01V、定格オーバの1Aで4.99Vと、まずまず安定しています。ちなみに1A以上で自動的にオフになったので安全回路が入っているようです。

オシロで波形を見てみましたが若干ノイズが乗っています。電子負荷だと負荷のノイズが乗るかと思い、抵抗負荷を使い0.2A位取り出したときの様子です。ひと目盛りが1Vなので0.1V位でしょうか。まあPICやArduinoなどの用途なら問題ないでしょう。

発熱状況も見てみました。室温29℃で0.5A流し続けたときのモジュールの温度です。体温とほぼ同じでほんのり温かくなる程度でした。ただし、定格外の1Aを取り出したら44℃まで上がりました。

3.3Vの電源HLK-PM03、定格1A、3Wも同様に評価してみました。電流値を1Aまで変化させたときの電圧は安定していました。電源ノイズも5Vと同様に乗ってます。負荷が大きい時のリミッタは1.7A位で動作しました。

ただ問題があり、0.2A位から「チー」という高い音が聞こえます。5Vモジュールは音は聞こえませんでした。個体差かと思い他の個体も確認しましたが同様です。ちょっと残念ですね。小さな音なのでケースに収めれば聞こえないかもしれません。

耐久性などはわかりませんが、一応使えそうなので今後の工作で使っていこうかと思います。価格がトランスレス電源の部品代と大差なく、大きさも似たような感じですが3Wも取りさせるのがよいです。

少々高いですが、アマゾンでも購入できます。

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