先日、国立科学博物館でワンボードマイコンのTK80を観ました。1976年発売開始なのでまもなく半世紀になろうとしている。博物館に入るようなレガシーになってしまったのも頷ける。
私が購入したものは、発売からしばらくしてチップをセラミックパッケージから樹脂に変更したローコスト版ですが、それでも当時の私には大金でした。自分で使いこなせるか分からないのによく決断したなと今更ながらに思う。秋葉原駅前にあったNECのBit-INN(ビットイン)まで買いに行ったことを覚えています。ちなみにキットなので自分で半田付けして組み立てました。当時のLSIは静電気や熱に弱かったのでICソケットを使っています。
当時、当然アセンブラなども持ってなくて、8080のニーモニックを書いた(文字通り手書き)アセンブラコードをハンドアセンブルして機械語に翻訳し、16進数で打ち込んでいました。相対ジャンプができなかったので、所々にNOP命令(何もしない命令)を入れて、プログラム変更に伴うアドレス計算し直しを抑えた記憶がある。表示デバイスは7セグLEDだけでしたが、それでも思い通りに動くことにワクワク。
下記の写真は、ケースに収めるために7セグLEDとテンキー(16進数キー)を外した状態です。
これらTK80、ビデオRAM、増設メモリを使ってTiny-BASICというBASIC言語を走らせて遊んでいました。Tiny-BASICは当時の雑誌(I/O誌かASCII誌)に載っていた16進コードを徹夜で打ち込んだ気がする。それらの雑誌も何度かの引っ越しで無くなってしまいました。
なんだか歳とって懐かしがっているだけで「知新」はないですが、この辺りがマイコンとの出会いの原点ですね。その後、Apple-][と出会い、さらにのめり込んでいったのはまた別の機会にでも。
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