2023年3月11日土曜日

モバイルバッテリの自動パワーオフキャンセラ

モバイルバッテリでArduinoやPICで作った回路を動かすと消費電流が少ないためにしばらくするとオートパワーオフしてしまう。最近のモバイルバッテリには無線イヤホンなどの充電向けに低電流モードが付いているものもあるようですが、それも2時間程度で停止してしまうようです。

手元にあるAnkerのモバイルバッテリには低電流モードがないようなので(取説がなくなってしまい不明)、Arduinoなどを動かすと2分弱で電源が切れる。また、繋ぐとすぐにオンになる。なんか不便。最近のはこんな感じなのか。電源のオンオフ位は自分でコントロールしたい。

そこで勝手に電源がオフにならないようなキャンセラを作ってみた。思いついて作ったので手持ちの部品のみ。原理は以下のような感じで、オートパワーオフになる前にちょっと多め(100mA程度)を流すことで、オフにならないようにモバイルバッテリを欺く

試しにモバイルバッテリでLEDを点灯(6mA程度)したら、110秒くらいで自動的に電源が切れた。そこでマージンをみて90秒毎にダミーの電流を一瞬だけ流す操作を手動でテストしたらうまく行ったのでPICで自動化した。
作った基板です。タイマは米粒PICのPIC10F222、スイッチは小さなFET、負荷は100Ω, 1/4Wの抵抗を2本並列で50Ω,1/2W。5Vなので100mA、電力0.5Wなのでマージンがないが一瞬なのでよしとする。一応DIPスイッチで時間を変えられるようにした。4ビットのSWだが2ビットしか使わず4通り。


久ぶりにPIC10F222のプログラムを書いたが、使えない命令があったり、スタックが2レベルしかなくてサブルーチンコールが2層までということを忘れていてちょっと苦戦。

百均で購入したUSB Type-A延長ケーブルを切って途中に入れた。ケースは3Dプリンタで印刷するつもり。

LEDを点灯してオートパワーオフ待機中の様子です。

90秒経過して、キャンセラがオンしてダミー電流を流している様子。100mAを0.5秒間流す。キャンセラ基板上のLEDと共に、モバイルバッテリの円形LEDモニタも光っていて効果があるのが分かる。

取り合えず10分程度は大丈夫だった。今夜一晩、動かしてみてちゃんと機能するか検証中。大したものではないですがうまくいったら回路図、プログラムを公開します。

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